あなたがFreeBSDを使うべき10の理由
ほとんど当てつけな気もしますが、
に対抗して、FreeBSDを使うべき理由をあげてみようと思う。
1. OSの基本である
OSの教科書や教材、あるいはOSの研究材料で使われているソースコードの多くはBSDカーネルの一部を引用していることが多い。また、流通している多くのOSで、BSDカーネルのコードを流用したり、参考としている。オペレーティングシステムを理解する上で最も適し、かつ実用的な実装が行われているのである。コンピュータ系の大学・大学院の学生にとっては特に重要な項目といえよう。
2. UNIXである
単にPOSIX環境が使えるということに留まらず、AT&Tの本家Unixの流れを汲むOSである。対してLinuxはUNIXの真似ものでしかない。OSやインターネットにおける重要な技術の多くはBSDから始まっており、もし、UNIXの偉大なる歴史に触れたいと思うのなら、FreeBSDはベストソリューションである。
3. セキュアである
Windowsのようにやたらとウィルスやワームにやられることはない。最近では、MacやLinuxをターゲットとしたものもちらほらと見受けられるが、FreeBSDをターゲットとしたものは聞かれない。また、セキュリティホールの数も、他のOSに比べて少ないとされている。
4. 安定している
BSDカーネルは最も安定したカーネルのひとつである。アプリケーションプログラムのバグによってカーネル領域が破壊されることはまず無い。世界中で稼働するサーバの多くはFreeBSDを採用し、安定的な稼働実績をあげている。開発方針自体も安定指向であり、挑戦的に機能追加をしていくLinuxとは安定性でも一線を画す。
5. 開発・配布元が一元化されている
FreeBSDは、世界中の数千人の開発者からなるコミュニティによって日々開発改良が行われているが、その開発成果は FreeBSD Project によって一元化され、統一されたバージョン管理の元でファイルの配布が行われている。Linuxのような無数のディストリビューションはなく、カーネルやライブラリのバーション差異で悩まされることはない。
6. 無料である
FreeBSDは無料で使うことができ、またソースも公開されている。BSDライセンスを採用しているので、開発した派生物をオープンソースで公開しなければならない義務はなく、商用利用も可能である。GNUの「自由なフリーソフトウェア」原理主義の呪縛から解放される。
7. ports/package が使える
カテゴライズされた1万4千を越えるアプリケーションを一元的に提供してくる仕組みであり、FreeBSDを使う楽しみのひとつでもある。インストールの際には他のプログラムとの依存関係やバージョン関係を自動的にチェックし、更新や追加インストールあるいはパッチ当ての必要があれば自動的に行ってくれるシステムである。portsは各環境上でソースからビルドしてインストール、packageはビルド済みのバイナリを直接インストールする。
8. Linux 環境も使える
FreeBSDではLinux環境も使え、Linux用のバイナリが実行可能である。バーチャルマシンによるエミュレーションではなく、環境のみをエミュレートするため、ほぼネイティブのLinux環境と変わらない速度で動く。
とまあ、10の理由をあげてみました。コンピュータの使い方なんぞは十人十色なので、このOSを使えとは言いません。いまあなたが使っているそのOSが、あなたにとってベストなのかを一考するきっかけにでもなってくれれば幸いです。FreeBSDを使えとはいいませんが、上述の理由でおすすめはします。まだ使ったことの無い方は一度使ってみてください。・・・とはいいつつも、おいらは普段はMacで生活しており、FreeBSDは家鯖ばかり、生活環境としてはあまり使っていないのよね。だから、生活環境としてのメリットは書けなかった。
だれかが「お前らがFreeBSDを使わないべき10の理由」を書いてくれることを期待♪
追記。さらにこんなのも続々発生。