オリンピック、夏と冬

アテネオリンピックが終わったところで、ちょっと考える。夏の大会と冬の大会の違い。

競技面での一番の違いは「スピード」だろうなあ。「より速く、より遠く」がより体現されているのは冬の大会だ。夏の大会では、生身の人間が地表を130km/hで移動したり、130mも飛んだりはしない。華やかで華麗といわれるフィギュアスケートも40km/hほどの速度で滑る。陸上のスプリントランナーより速い。冬の寒さと氷雪面とそのスピード、そして時々刻々と変化する自然が相手というのが冬季競技の魅力である。夏にはその夏の大会固有の魅力がない。夏季競技の多くが「オールシーズン競技」だからだ。あえて夏季競技と言えるのはヨットとボートくらいじゃなかろうか。

それから運営面。夏の大会でかすぎ。今回の大会の治安費用が1千億円以上?冬季大会がひとつ開催できるね。あと、そのでかさゆえ開催地は首都クラスの大都市で、政治色も出やすい。過去にはボイコットなんて騒ぎやテロもあった。それに比べて冬季大会は初開催から和気藹々としているし、開催地も自然条件などから地方都市での開催になりやすい(首都での開催はオスロのみ)し、それゆえ大会規模にも限度がある。

そいうわけで、やっぱりオリンピックは冬のほうが好き。なによりアルペン競技が好きだし。かれこれ12年以上観つづけているもん。