COINS新連載で修論を振り返る

今月の情報処理学会誌が届いていた。中田育男先生と渡邊坦先生による「21世紀のコンパイラの道しるべ COINSをベースにして」の連載が始まった。今回は構文解析などの議論が行われている。今後、最適化やコード生成などにも議論が進んでいくことでしょう。

COINSというと、アレ用コンパイラの研究をしていた同僚が、結局gccで終始してCOINSを使えなかったことはとても惜しい。

おいらの修士研究があのヘンテコ計算機だっただけに、特に最適化の部分でいかにコンパイラの支援を得るかというのがプログラム作成で重要だった。結局おいらの修論では、モデル言語を使ってデータフローからの最適化の方針・可能性は示したが、実用的なプログラミング言語で書かれたの最適化まで言及することはなかった。万能・汎用計算機として使うにはあまりに計算量が冗長すぎるということで、そこまでするつもりもなかったけどね。だからコンパイラ支援によらない実用性を探ったのだ。なので、やり残したという気持ちはなはないが、それでも好奇心としてそのあたりの考察もおいおいしてみたいものではある。