Excelは関数型言語

論文の主旨としてはExcelを「世界一有名な関数型言語」とみなして、プログラミング言語論的な発展を模索してみようってところか。紙に出力できる環境がなく、ディスプレイ上でPDFを読むのは辛いので、タイトルとアブストラクトから勝手に判断。

Excel関数型言語と捉えるところが面白い。確かに、表計算の処理系としての挙動を考えれば関数型にそっくりになるのはもっともで、セルに入っているのは値か関数のみで手続きは無いし、セルは関数オブジェクトと言えるし、「名前(セル)を値で束縛」というのもなんかしっくりくる。ただ、循環参照を計算できないのが惜しい。

以上は表計算ソフトならExcelに限った話ではないと思うけど、論文書いた人がマイクロソフトの中の人だから仕方が無い。ロータスもといIBMの人が書けば1-2-3だろうし、ジャストシステムなら三四郎だろう。

次世代の表計算ソフトのアイコンにはぜひともλ(ラムダ)記号を織り交ぜて欲しいのだ。