きぼう組み立てミッション飛行士

JAXAより、ISSのJEM組み立てミッションに土井隆雄宇宙飛行士が参加することに決まったというプレスリリースが出た。

スケジュールが遅れに遅れて、現段階で2007年末実施予定ということになってしまったが、ようやくここまできたかといった気持ち。土井飛行士という人選については妥当すぎる程妥当。STS-87が成功した時から、本人も周囲も間違いなくこのミッションを想定していたはずである。

数年前、少年サンデーに「パスポート・ブルー石渡治)」という漫画が連載されていた。東京下町育ちの少年が宇宙飛行士を目指す近未来物語なのだが、そのなかでこのミッションが描かれており(第15話〜27話、単行本第2、3巻)、土井飛行士がモデルであろう土門隆生(どもん-たかお)宇宙飛行士の活躍でミッションは見事に成功している。近未来を描いた漫画の世界に現実が追いつき、追い越そうとしていくのはとても感慨深いものがある。

ISS計画そのものは当初よりもかなり縮小されたばかりか、その意義を失いかけているフチもあるが、きぼう組み立てミッションの準備が滞り無く進み、無事にミッションが終えられることを願ってやまない。「パスポート・ブルー」でこのミッションは、JEM保護ヒーターの電源トラブルとロボットアームのカメラの故障が発生し、さらには筑波宇宙センターがダウンバーストの直撃で壊滅的なダメージを受けるという危機的ストーリーが描かれているのだが・・・。