センター試験のプレイヤの故障率

今年もリスニング試験用の再生機がうまく動いてくれなくて再試験というケースが発生しているようです。


報道によると、外国語の受験者総数は504,626人(!!)で、再生機の不具合を申告したのは645人。単純に率に直すと、0.0921% ってことになる。オーディオプレイヤの一般的な初期故障率の具体的な数値が見つからなかったので比較できないのですが、決して高い数値とは思えません。

一回きりの使い捨てで毎度新品、かつその都度マイナーバージョンアップで設計を変更しているので、いわゆるバスタブ曲線の底に到達することはないでしょう。しかも量が量なだけに、個体ごとの生産時期の違いの幅も大きく、それによる品質のブレもあると思います。このへんについて、生産・品質管理の分野の人のコメントを聞いてみたいんだな。


事情が事情なだけに故障がクローズアップされがちですが、これは原理的に0にできない数値です。毎度新品を使っていればなおさら。工業製品の品質管理に明るい人が主催者側にどの程度いて、どのように試験の実施計画に携わっているのか気になりますが、主催者はそのことを受験生にきちっと説明して、故障時の対応を徹底することが最重要な策かと思います。受験生には、世の中には確率的にどうしようもないことがあって、それが自分の身に降ってくる事は常にありうる、公平であっても決して平等ではないということを学んでおくいい機会かもしれません。