パーション強すぎ

スウェーデンのオーレで開催中の世界アルペン。男女のスーパー大回転、スーパーコンビネーション、滑降の計6種目が実施済み。女子ではいまのところ全ての種目でアニャ・パーションが優勝。

世界選手権、オリンピック単一大会での入賞記録の偉業というと99年世界選手権でのラッセ・チュースの全種目三位以内、02年オリンピックでのヤニッツァ・コステリッチの三冠(+銀1)というのが記憶に新しい。過去の世界選手権で大回転、回転の優勝実績があるパーションは、残りの二種目でも間違いなく優勝争いに絡んでくるわけで、史上初のアルペン五冠の偉業の期待も自然と湧いてくる。もっとも、複数の大会に跨がってであっても世界選手権、オリンピックで五種目優勝は史上初の快挙。

2,3年前の女子戦線はパーションとコステリッチの二大女王(そして、そのすぐ後にオーストリアの分厚い選手層)という構図だったのが、最近はコステリッチが満身創痍でかつての絶対的な力はなくなってきている状況。パーションも今季はマテリアルが合わずにワールドカップの前半戦では目立った活躍がなかったけども、地元開催の世界選手権に見事に合わせてきた。おいらと同じ1981年生まれだが、すでに貫禄十分。世界選手権の残りのレースが楽しみなのだ。