高専カンファレンス振り返り

一昨日のエントリーは、現地から速報気味に書いたものだったので、一息ついたところでもう一度きちんと書く。

とは言っても、カンファレンスの内容とか流れとかについては他の多くの参加者の皆さん、それからITmediaの記事(もう出てる、仕事早すぎw)が物語っているのでそれは省く。

やはり、運営側、言い出しっぺの視点で今回のカンファレンスを振り返ってみたい。

アンケートベースで

つっても闇雲に語ってもしょうがないので、ここはひとつwikiに置いてあるアンケートベースで書いてみる。

<0> あなたが考える高専カンファレンスのよさはなんですか

高専という濃密な空間で10代後半の多感な時期を過ごした経験という、強烈な共通項を持つ者同士が「楽しさ」をモチベーションとして集まることだと思う。多感な時期を同じような環境で過ごした者同士なのだから、追求する「楽しさ」もかなり似ていると言っていい。そして、その楽しさをきっかけに、人脈や経験、知識の共有が進むことかな。

まあ、考えてもみてくれよ。経営の話と暗号の話を続けて聞くことができたり、ライトニングトークで化学実験をする、なんてことを半日に詰め込むカンファレンスは他に無いよ。

第一回でおいらが言った「マイノリティ故の結束」のひとつの具現じゃないかな、と思うのです。

<1> 今回の高専カンファレンスの反省点とその解決策

人が簡単に集まりすぎたことかな。ML社の強力なバックアップがあったこともありますが、さすがに一日経たずして当初の募集枠が一杯になるなんて、今回の運営のメンバーは誰一人想定してなかったことです。たまたまその日は都合が付かず、対応が遅れた人はそのまま参加できなくなってしまったわけで、そういう事態に対するフォローも必要だと感じた。(募集枠を一次枠と二次枠を設けるとか。。。)

で、こうも簡単に人が集まってしまうと、怖いのは次の開催。次も同じように人が集まるのかどうか、本当に不安になる。

今回、枠に漏れてしまった方も、これに懲りず次回も積極的に応募トライしてみてください。

<2> 今後の高専カンファレンスの方向性(大人数での開催or少人数での開催、IT系偏重問題、地方開催など)について

いろんなバリエーションがあっていいんじゃないかな。運営する人、場所によって最適なスタイルは変わってきます。高専カンファレンスの基本スタンスとしては、「特定のこの人、この団体が主催ということはしない」です。そのときそのときの担い手の都合で規模、進行スタイル、内容構成を決めていっていいと思う。

IT偏重は、人の集め方や文化的なものもあって致し方ない面はあるかな、とは思いますが今回のテーマ設定のように人為的なベクトル合わせでそれなりに対応は可能だと考えます。

ちなみに、今回のカンファレンスで「組織化」というものがありましたが、これはあくまで世間に認知されるため、運営ノウハウ蓄積のためで、実態はフラットなものと考えて欲しい。

第一回はおいらが言い出しっぺとしてイニシアチブをとりましたが、次の北海道はおいらが関知しないうちに開催が決まっていた。今回も、運営に加わってはいたものの全体を取り仕切っていたのは児玉さんといがらし(igaiga)さんです。多分次は福井の開催になると思いますが、そのときはまた別のメンバー(たぶん福野さんあたりが中心になって)が仕切るでしょう。

まずは今の流れを大事にして、一巡する段階(ひととおりの担い手が揃った段階)までいくことですね。一巡するとまた新たな課題が生じてくると思います。

高専カンファレンスの作り方

高専カンファレンスの作り方スライドを共有しておきます。高専カンファレンスの担い手となりたい方、ぜひ参考にしてください。

今後は?

とりあえず、2月くらいに福井で行われそうです。
http://d.hatena.ne.jp/fukunotaisuke/20081206

さらに、東北開催の声も。
http://d.hatena.ne.jp/junesato/20081208

すばらしい。特に声が上がらなかったら、(東京以外の)地方開催第二弾として長野あたりでの開催*1を考えていましたが、しばらくはその必要はなさそうですね。優先的に日程を調整して、継続参加を心がけます。

*1:長野の温泉地で合宿形式で「高専カンファレンス in 鉱泉」とか...