archive.orgにみる時代の変化

知っている人は知っていると思う。WWW上のコンテンツを1996年からアーカイブしているサイト。

で、似たものにこの日記でも何度か言及している、国会図書館がはじめるjpドメイン上コンテンツのアーカイブ事業がある。少なくともこのarchive.orgよりは高品質のアーカイブと検索サービスが提供されるものだろうと期待。てか、そうでなきゃ意味無いし。

話を戻してちょっと懐かしい話。archive.orgがアーカイブを開始した時期が、ちょうどおいらがWebを使い始めた頃と一緒なので、当時のWebコンテンツを懐かしめたりもする。いまみたいに、フラッシュや画像を多用しない、シンプル*1なテキストベースなので、軽くていい。当時は個人や小規模事業所の回線なんて、ダイアルアップ14.4kbpsないし28.8kbpsが主流*2で、一部の先進的なところがISDNを引いていたような時代だったもんね。端末サイドではPC-98のシェアがPC/AT互換機(DOS/Vとも言ってた)に食われようとしていて、マルチメディアという言葉が流行り、最高級のPentium(200MHz以下)搭載機が40万円以上して、Windows95がやたらもてはやされてマイクロソフトがイケイケムードで、IEがNNに対してけんかを売ろうとしていていた頃だ。8,9年前の話だが、今思えば、古き良き時代なのか、現在の情報産業のイカレ具合の原点なのか、とにかくレトロである。

アーカイブの主目的は、過去のコンテンツを参照可能にして、資料価値を高めることだが、昔のそんな時代のコンテンツと今のコンテンツを比較して、その背景にあるテクノロジーや時代の変化を感じてみるのも一興かも。

*1:でもテーブルとかを駆使して、なんとか見てくれを作ろうとしているのがうかがえる

*2:33.6kbpsモデムが登場しようとしていた?56kbpsモデムなんてまだない