HPC屋ができる女の子の「女子力アップ」の手伝い5つ

女の子は日々、女子力アップに余念がありません。HPC屋にはわからないかもしれませんが、女の子たちは自分の計算時間確保ために1分1秒そして1FLOPSを大切にし、女子力アップのために努力しているのです。

でも、女子力は女の子自身の力だけではあげることができません。周囲の人たち、特にHPC屋たちの協力なくして女子力アップは難しいのです。今回は、親しい女友達に対してHPC屋ができる、女子力アップのお手伝いを5つ紹介したいと思います。
 
・HPC屋ができる女の子の「女子力アップ」の手伝い5つ

1. 最新のGPUを買ってあげる

女の子の欠かせないアイテムがGPUです。でも、最近は次々に新しいGPUボードが出るので、いちいち機種変更や買い増しをしていたら女の子の財布がスッカラカンになってしまいます。そこであなたが、女の子の代わりにGPUボードを買ってあげましょう。あなたの周囲に「新しいGTXほしぃー! でもたかぁーい!」という女の子はいませんか?「買ってあげようか」とさりげなく言って買ってあげてください。

2. 友だちの女子にSPARC VIIIを贈る

たとえ恋愛感情がなかったとしても、女の子に対してSPARC VIIIを贈ってあげましょう。あげすぎると「10PFLOPS越えちゃうかも!?」と勘違いされちゃうので、6カ月に1回くらいのペースでTop500へのサブミットのタイミングをはずしましょう。女の子はたくさんのCPUをもらうとLINPACKを走らせちゃうのです☆ なんでもない普通の日に実行するベンチマークプログラムほど、サプライズな気分が女の子たちを喜ばせます。できるだけキャッシュヒット率が良いものや、演算ユニットを消費するものが喜ばれる傾向にあります。

3. CPUコアは2つに1つは空けてあげる

女の子とジョブを投入するときは、せめてCPUコアの2つに1つは空けておいてあげましょう。たとえ恋愛感情がなかったとしてもです。女の子たちはスレッド処理の美しさ(バリアの少なさやパラレルリージョンの大きさ)やコンパイラの自動並列化にお金かけているので、同時に使えるCPUコアがあるだけでも非常に嬉しいのです。確保できたコアで女子力をアップさせたり、彼氏が実行しているプロセスとの非同期通信に使ったりできるわけですね。

4. 季節ごとにコンパイラを買ってあげる

女の子は春夏秋冬の季節ごとに新しいコンパイラをほしがるものです。「1〜2年前のコンパイラを使っているなんてもってのほか!」という女子力の高い女の子も多数います。そんな女の子が困らないように、季節の変わり目に新しいコンパイラを買ってあげましょう。恋愛感情は持たずに、男友達として買ってあげるのです。そうすることであなたの友だちの女の子がより自動最適化の恩恵を受けるのですから、あなただって嬉しいですよね。「そろそろ13が出るよなあ。インテルコンパイラ、いるだろ? いこか」とさりげなくXLsoftのサイトに誘ってあげましょう。HPC友達数人に声をかけ、みんなで女の子と一緒に買い物に行くのもアリでしょう。そうすることで、高額なプロファイラや数値計算ライブラリを買ったとしてもHPC屋ひとりひとりの負担が減って助かりますよね。

5. 女の子に電力が届くようにしましょう

最近の女の子は電力確保にも気を使っています。発電所の近所に住むという女の子もいます。そんな女の子のために、専用の発電所と送電網を契約してあげましょう。1カ月に1度は電力需給を点検し、女の子の家に確実に電力が届くようにするのです。安定した電力を得るのも、女子力アップに必要なポイントなのです。もちろん、支払いはあなたが負担してあげてください。
 
ここでHPC屋たちにお願いです。上記の5つの手伝いは、恋愛感情を持ったり、生命や防災・安全保障に関わるシミュレーション目的でやらないでください。女の子からすると、計算結果の検証は非常に重荷なのです。もちろん、面識がある女の子にちゃんと話してからするようにしましょう。ゴードン・ベル賞に興味のない女の子に突然やったりすると事業仕分けの対象になりますからね。

あくまで女の子の男友達として、無償の精神でバックアップしてあげる存在として手伝ってあげましょう。計算結果の物理的意味は求めてはいけません。あくまで親しい友だちの女の子に対するお手伝いなのです。計算後の可視化はもちろんのこと、あらゆることを強要したり押し付けるとビジーループを回して無駄にコア時間を消費することもあるのでご注意くださいね。

被災生活記録

東北地方太平洋沖地震の発生から2週間が過ぎました。おいらは徐々に、生活が回復し、被災の緊張感も和らいでいる状況ですが、この記憶を失ってはまずいと思い、被災からこれまでの記録を記します。

壊滅的被害が無かった地域は、ライフライン・流通網の復旧とともに徐々に元の活動を戻しつつあります。

地震発生

地震発生は職場の自分のブースで仕事中。揺れかたから、前々日に三陸沖で発生した大きな地震の余震と考えたが、揺れは徐々に大きくなり机の上のディスプレイが踊りはじめる。これはヤバい、と思った瞬間停電。一気に揺れが強くなり、とっさに机の下に身を隠す。大きな揺れはどのくらい続いたか、体感としては3分ないし5分ほど続いた気が。

揺れが収まったのち、建家の外に避難して安否確認。ワンセグ放送を覗かせてもらったところ、震源はやはり三陸沖でM7.9(後にM8.3,M8.4,M8.8と修正されて、Mw9.0が主流に)、宮城で震度7を観測というところまで把握。同時に、津波のことも頭をよぎるが、この段階では10年ごとにあるような地震を想像していた。

実家へ安否メール、電話は完全に輻輳してて5回くらい送信しなおしてようやく送れた。屋外に避難している間にも余震が続き、地面は常に動いている感覚。建家周辺で地割れや陥没もあり、建家へのダメージもあった。

安否確認後、すぐに帰宅指示が出たため帰宅の途につく。その直後、「津波10m」の防災放送。職場は海に近いとはいえ、若干高台のような地形をしている。それでも少しでも海岸からの距離を確保するため、2kmちょっと離れた家のほうへ急いで向かう。途中の道路が損壊していたり、沿道の家屋でも瓦葺屋根が壊れたり、壁が落ちたり、ブロック塀が崩れたりという状況が多数見られた。全壊した家屋はなかった。

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電力復旧しました

さきほどのエントリーから1時間ほどしたのち、電力が復旧しました。停電で停止した機器類は無事に再稼働でき、固定回線でIPも通るようになりました。水道はまだですが、すごく前向きになれます。

ガスも復旧していると聞いていますが、我が家の設備では給湯以外の使用方法がないので、水道が復旧しないことにはガスも無意味な状態です。携帯電話は依然つながりにくい状態なため、公衆電話を重宝しています。

明日以降どう動くのが得策なのかは判断しかねています。ただ、実家に電力復活を報告したら、母親が泣き出しました。補給不足の状況からの避難も兼ねて、明日は長野へ帰ることにしました。元気な姿を見せて、母を安心させようと思います。

とは言っても、常磐線も高速バスも完全に止まっています。動いている交通手段を乗り継ぎ、乗り継ぎの移動になりそうです。早朝に出発して、日没までに長野に着ければ御の字といったところ。