長野新幹線開業10年

北陸新幹線の高崎〜長野が開業して10年経ちました。

在来線特急時代は3度しか「あさま」に乗って東京方面にいったことがなかったが、10年前に新幹線が開業すると高専4年生のころから次第に乗る機会が増えてきた。これが新幹線の効果なのか、単に大人になって行動範囲が広がったからなのかは定かではないが、いまや新幹線はおいらの生活には欠かせない交通機関になっている。ここ一年くらいでは一番利用している乗り物です(先週の3,500km関係なく)。

先週の日曜日くらいだったか、小海町出身のアニメーターの新海誠さんのインタビュー記事が信濃毎日新聞にあった。氏が上京した92年当時は東京〜長野(新海さんの場合は小諸や小海)を行き来するのはそれなりの覚悟が必要だったけど、いまはそれが無くなってしまった。といったようなコメントがあった。うーん、これは結構的を射ているなぁ。

一年半ちょっと前は調布まで新幹線通学やっていたわけだし、最近では仕事やプライベートでちょくちょく利用し、夕方近くに新幹線に飛び乗って東京で2,3時間の用件を済ませてそのまま帰ってくるということも珍しくはない。上京の覚悟どころか、半ば生活圏の一部となっている。おそらく碓氷峠を機関車で越えていた在来線特急時代ではありえなかったことでしょう。新幹線の輸送力が生み出すパワーは凄い。

新幹線ができて日帰りが増えた、支店・支社業務が無くなって事業所が減ったという経済的に負の話もことある毎に聞く。しかし、それは裏を返せば長野に拠点を置いても(東京を中心に)あちこちへすぐに行っていろいろしやすくなったという面でもあるわけで、だからこそおいらは長野に帰ってきて職に就いたと言ってもいい。

2014年に北陸新幹線は金沢まで延伸の予定。残り7年の間、長野はまだ終着駅効果の恩恵の元にある。その後は、対北陸輸送の効果もあって東京〜長野は今よりもさらにスピードアップするはず。これからもこの新幹線パワーと付き合うことが、長野の街(と東北信の新幹線沿線)に課され続ける。